動物と暮らす日々を、動物愛護の観点から綴っていきます。

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 今日も今日とて、お狂です。

 昨日、五人の獣医師の先生のお話をきいてまいりましたが、獣医師というと皆様、どういうイメージをお持ちになりますか? 動物病院で働いている。動物園で働いている。動物が好きで動物のいのちを助ける。とまあ、これが一般的なイメージではないかなと思います。昨日のお話の獣医さんは、ペットフードメーカーで働いていらっしゃいました。そんな職場もあるんだなと初めて知りましたが、ところがですが、イメージとは対極の場所で働かれていらっしゃる獣医さんがいらっしゃるんです。保健所だったり、検疫所だったり、牛さん、豚さんを解体する場所だったりですね。

 こういう職場の獣医さんは何をなさるのか? これは、動物ではなく人のいのちを守る獣医さんなんですね。動物が持っている病原菌や病気が、人間に悪影響を及ぼさないようにする。とても大切なお仕事ではありますが、動物が好きだったら、つらいお仕事になる可能性がありますね。そういう場所で働いていらっしゃる獣医さんのお話もあったのですね。

 まず、皆様もうご存知でしょうが、動物関係の法律といえば、動物愛護法ですが、人間を守るための動物の法律というのがあるんです。検疫法、感染症法、家畜伝染病予防法などですね。いや~、知らない法律ばかりですが、これが動物関連の法律とはねえ。

 たとえばですね、動物を輸入しますね。飛行機でも船でもいいですが、日本に到着すると。ここで狂犬病の検査があるのですが、指定されていない地域の国からきた犬さんは、なんと検疫所で180日とめて置かれるんですよ。仔犬は大人になってしまいます。まあ、最初の二匹を輸入したら、あとは国内で繁殖するんでしょうが、これを聞いたとき、ペットショップやブリーダーなんてやってられないと思いましたね。

 またミニブタさんですね、ペットショップで売られていますけど、豚さんは法律で1頭でも飼育するなら、届け出が必要なんですね。犬さんは10匹以上になると必要です。あまりよく見たことないですが、ペットショップにいる仔犬さん、10匹より多いことはないんじゃないでしょうか?

 また最近よく犬さんの咬傷事件を聞きますが、この責任ですね。犬さんは物扱いですから、すべて所有者である飼い主にありますが、これを法律で裁こうとしたら、どの法律が適用されるかご存知ですかな? 実に、民法、刑法、行政法と交通事故をおこしたのと同じように法律によって罰せられるわけです。

 うちの格之進、人を咬んだことはありません。咬まない犬だと思っています。ですが、咬めば、この三つの法律で、私が罰せられるわけです。他にも、鳴き声のために眠れないとか、毛が飛んできた不衛生だとか、訴えられるかもしれない可能性があるわけですよね。猫さんだって、ご近所の庭を荒らしたら、訴えられますよ。鳴き声で眠れないと訴えられることだってあるかもしれません。

 当たり前ですが、民法も刑法も人を守るための法律であって、動物を守るための法律ではないんです。しかも、あなたのペットが何か人にご迷惑をかけたなら、すべてあなたの責任となります。これを理解して飼っていらっしゃる方がいらっしゃるでしょうか? いないと思います。

 昨日のお話では、ミドリガメの例を取り上げていらっしゃいました。ミドリガメを世話した子供にサルモレラ菌が感染して病気になったと。手を洗わなかったのが悪いのだけれども、動物を飼うということはこういうことなんですよ。亀はサルモレラ菌を普通に持っている。亀にとってはどうってことなく持っている菌ですが、これが人間に感染すると大騒ぎになる。動物を飼うことにはリスクがついてまわるのだ。それをどうやって回避するか、常に考えていないといけない。この場合、親が子供に亀を触ったなら、手をきちんと洗わせるという習慣をつけていれば、感染することもなかった。悪いのは、この場合親だけれども、亀が悪かったように思われる。

 一時が万事そうなんです。動物を飼うということは、人間の生活によくないことが身に降りかかってくるということなんです。しかし、それは飼い主が責任を持って、対処すれば、ほとんどは回避できることなのです。

 私たちは安易に動物を飼いすぎています。この責任を理解して飼い始めた飼い主さんがどのくらいいるでしょうか? 私ですか? 理解していませんでした。しかし、動物が好きであれば、責任がどうの、リスクがどうのといわなくても、皆飼い主さんは自然にしていることです。猫さんにブラッシングをし、ワクチンを病院で打って、犬さんならフィラリアの薬を毎月飲ませているでしょう。

 しかし、今一度、この責任とリスクについて考えてみることも必要かもしれません。すべてのリスクを想定して、それを回避するためにはどうしたらいいか具体策を高じておく。それが責任を持つということでしょう。

 この猫さんたちも責任のない飼い主さんのもとで育てられていたのかもしれません。
 北海道にお住まいの方、ご連絡ください。宗谷動物愛護推進員の日記まで。
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2007.08.05(Sun)23:07 |  日記  | コメント : 10 | トラックバック : 0

ナツの通っている病院の先生の経歴をみると今の病院を起業する前の前がフードメーカーにいたようです。
単なるメーカーで働いていたというイメージでしたが獣医として働いていたんだと分かりました。
そして、飼い主の責任。
勉強になりました。
うちはマンションなので、規則として吠える・ブラッシング(外は禁止)・最後まで責任持って飼育するなどがあって、誓約書を提出します。
また、犬が他の人や犬を噛むなどで裁判になることは聞いたことはありましたが、それは躾として当たり前のことだと
思ってました。
それでも、噛んだ・噛まれたはよく聞きますが、治療費負担ですんでますね。
この前近所のブリーダーが自分の所の犬を歩道でブラッシングしていて、そこを通ろうとしたところ「邪魔だから向こうを歩けと言われました」ブラッシングするのは自分の家を汚したくないから。
それを歩行者を邪魔者にするってどうゆうことなのかと、ムカついていたところでした。
それも犬達を売り物にしてる・・・そんな人からは買いたくないと思いましたよ。


2007.08.06(Mon)01:10 | ナツママ #- | URL [ 編集 ]
ナツママさま
私が動物愛護に足を踏み入れて思うようになったことですが、
動物愛護活動が進展していくかどうかは、
動物の嫌いな方々への対応にかかっていると思うのですね。
動物の嫌いな方が「動物は嫌いで、飼わない。でも、動物が虐待されていいわけがない」と思っていただけるようになるかどうか。
私は子供が嫌いなんです。
それでいつも言うんですが、
「私は子供が嫌いです。でも虐待されていいわけがない」と。
動物が嫌いな方に
「動物は人間より劣っているから、
どう扱ったっていいじゃないか」という意識の中にいていただいては困るんです。
そのために、動物を飼っている飼い主が責任を持って飼育しているところを見せてる。
動物に関わっている職業の方々が、
きちんといのちとして対応しているところを見せ、
なおかつ嫌いな方に理解を得られるような態度でお店などを運営する。
そうでなくて、どうして動物愛護運動が進展していくだろうと思うのですね。
動物は大切ですよ。
いのちですからね。
ですが、共存という思いがどこかになければ、
謙虚な姿勢にはなれませんね。


2007.08.06(Mon)01:33 | お狂 #- | URL [ 編集 ]
お狂さんもご存知かと思いますが、エキサイトブログの「動物のお医者さん日記」。こちらを書かれている方のサイト「動物の医者さんが見てきたこと」を拝見したときは、本当に愕然としましたね。それまで抱いていた「犬や猫を診てくれるお医者さん」という、ある意味ほのぼのとしたイメージから余りにも掛け離れている現実に大変ショックを受けましたし、また同時にこういったことをせざるをえない現状、そしてその場に実際立たれている方々のお気持ちを思うと、本当にやり切れませんでした。

事が起きた場合、人間は法的責任で済みますが動物は最悪命を持ってかれてしまいますからね。好きだから飼いたい、というのは別に悪いことではないと思いますが、でもその前に考えておかなければならないことが実はたくさんあるのですよね。

2007.08.06(Mon)01:53 | myamo #TRL3c4kQ | URL [ 編集 ]
今日も勉強になりました
今年になっておいでいただいた獣医さんは動物行動学を専門にしている方で、家庭で飼われている犬や猫の問題行動を改善する助言をするという方です。
うちは3匹の猫のうち2匹の仲が悪くなってしまい、「昔のようにみんな仲良くお昼寝する関係に戻ってほしい」って思って往診をお願いしました。そうしましたら、「飼い主がどうしたいかではなく、動物が居心地のよい空間を作ることが大切です」っておっしゃられて、とっても反省したところです。
現在、猫たちが居心地良くしかも健康で暮らせる生活を求めて努力中です。
私の都合で狭いマンション内のみが生きる場になっている3匹が、他の住人の方の迷惑にならず、3匹が心地よく暮らす生活をつくろうってお狂さんの記事を拝読して改めて思いました。
いつもありがとうございます!

2007.08.06(Mon)03:46 | モモマルル #- | URL [ 編集 ]
この国では人間が一番だと言う考えの元でいろんな事を処理されてますね。
その人間が飼う動物は 人間の責任でもって見ていかなくてはいけないのだけど
その途中で人間に害が及ぶと動物のせいですか・・・・・
飼う前に キチンと把握すべきなのだと私も思います。
自分のペットが他人にどう迷惑かけるのか
それは飼い主として一番考えなければいけない事だし責任ですね。
それがないと飼う資格はないと思う・・・・・
話しは変わりますが お狂さん、いろいろ心配してくださってありがとうございます。
本日元気ですよ!
温かいコメント とてもうれしかったです(´ω`*)
ありがとうございます!


2007.08.06(Mon)11:00 | とら。主 #- | URL [ 編集 ]
myamoさま
私もクリスチャンで、あの獣医さんの子育てが大変で、仕事も大変という状態には、
大丈夫だろうかと心配もしております。
もう獣医さんはやめたい、というようなことを書いてあって、
それはそれで、ご本人がおっしゃっているように、
神様が一番よい仕事を与えてくださればいいと考えております。

そうですよね、飼う前に考えること、
というのがありますね。
飼う前に考えるということをほとんどの方がしない。
それをさせてあげる人、アドバイザーみたいな方が必要かなと思いますね。
本人は飼うぞ、飼うぞと思っていても、
「あなたのライフスタイルでは、飼われる動物がかわいそうです」と
教えてあげる方がいると思いますよ。

2007.08.06(Mon)11:53 | お狂 #- | URL [ 編集 ]
モモマルルさま
飼い始めてわかるから困るのですが、
「これがこの動物にとってよい環境なのか?」
「これがこの動物にとってしあわせなことなのか?」
と思いつつ、
「これが私にとってしあわせなのか?」
という疑問もまた湧いてくるわけで。
どちらを先に問いかけるかによって、
どちらを優先しているかわかるのですが、
これも飼い始める前に出てくる疑問じゃないんですよね。
こんな疑問を持つまでもなく、
目の前の子を救わないとと飼い始めてしまう方も多いわけで。
ちょっと学校で教育してくれないかな。

2007.08.06(Mon)16:54 | お狂 #- | URL [ 編集 ]
とら。主さま
これは難しいと問題だと思いますね。
ドイツではどうなっているんでしょうね。
動物に権利がある。
権利はもちろん範囲があると思うのですが、
どこまでの権利なのかと。
この権利を与えるために、どういう戦いをしてきたのか。
動物が嫌いな人もそれに納得しているのか。
いろいろと勉強しなければならないことは多いです。

2007.08.06(Mon)16:57 | お狂 #- | URL [ 編集 ]
正直に言うと 昨年 亡くしてしまったにぅくんをむかえいれたとき 昔の知識で猫を飼い始めました。その結果大変かわいそうなけっかになってしまいました。
そこから 猛勉強をして 毛皮問題や動物実験 保健所のこと ペットブームの影 ありとあらゆることをネットや本で勉強して モカくんを家族として迎えました。
そしてブログをするということは 影響力も考えいろいろ調べながら記事にしますが それでも知らないことばかりで 今わたしたちは良い猫の家族になれているか不安です。こうして いろいろなニュースや出来事をみると やはりいろんな飼い主さんもいるんだなぁとおもいます。 飼い方など強要はできませんが わたしのブログを見てくれる人には すくなくとも悪い見本は見せないようにこれからも勉強していきたいとおもいます。
これからもなにかありましたら ご指摘 ご指導よろしくおねがいします。

2007.08.06(Mon)19:32 | ぴんぐ #- | URL [ 編集 ]
ぴんぐさま
私も偉そうなことを書いておりますけど、
自分がよい飼い主であるという自信はありませんね。
手っ取り早いのは、20くらい質問項目をあげて、
いくつマルがあるか。
18なら19になるように努力する。
20個マルがつく飼い主様もいらっしゃるでしょう。
ですが、それで完璧ではないでしょうね。
個体差があればそれだけケアの仕方もかわってくるわけですし。
また、今の常識が来年では非常識になっているなら、
極端な話、煮干を与える飼い主さんは悪い飼い主さんになってしまうかもしれませんしね。
しかしながら、そうやっていつも何かのおりにチェックする。
常に自分はよい飼い主であろうかと自問する。
そういう作業が必要なんだと思います。
ぴんぐさんのように謙虚に人の意見を聞こうとする飼い主様の姿勢、
実はこれが一番求められているのではと思いますけどね。

2007.08.06(Mon)19:56 | お狂 #- | URL [ 編集 ]
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Author:お狂
社会人から大学院生となった娘ぶんちゃん(猫担当)と大学を卒業した息子ダイナ君(爬虫類、特に亀と恐竜担当)の母親(犬担当)。
先天性代謝異常メチルマロン酸血症のダイナ君と過ごすうえでの出来事、社会に対して思うことなど、動物愛護とは関係ない日もしばしば。
画像提供:ぱたぱたアニメ館(http//www.pata2.jp/index.html)

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